調査会社のニールセンとエジソンリサーチが「The Record」の最新レポートを発表されました。
米国人がどのように音声コンテンツを消費しているかを四半期ごとに分析した本レポートでは、米国人が1日平均4時間以上を音声コンテンツに費やしていることが示されています。
米国人は1日4時間以上、音声コンテンツを消費
米国人は1日平均4時間以上を音声コンテンツに費やしており、そのうち約70%がラジオ、約20%がポッドキャスト、残りは音楽ストリーミングサービスや衛星ラジオを利用しています。
特にラジオは、車の中でよく利用されており、音声コンテンツの利用時間のうちの80%以上が割り当てられている模様です。また18歳から34歳の若年層は、音楽ストリーミングサービスを積極的に利用していました。
コンテンツタイプによる聴取率の差
「The Record」によれば、ニュースやスポーツを含む「話し言葉のコンテンツ(スポークンワードコンテンツ)」や「ロック音楽」は、インターネットを使ったストリーミングで多く聴かれているとのことです。一方で、カントリーミュージックやスペイン語の音楽番組は、通常のラジオ放送に比べてストリーミングで聴かれる割合が少ないことが分かりました。
2024年における音声コンテンツの重要性
2024年は、主要イベントとしてオリンピックや大統領選挙が控えており、音声コンテンツが米国のメディア消費において重要な役割を果たすと考えられています。今回みてきたトレンドをふまえ、米国市場における効果的なメディア戦略の立案をしていくことが、グローバル企業に求められているといえるでしょう。
エジソンリサーチ(Edison Research)とは
エジソンリサーチは、米国を拠点とする市場調査会社で、特にメディアおよびオーディオリスニングの動向に関する調査で知られています。同社は「Share of Ear」や「Infinite Dial」などの著名なリサーチプロジェクトを展開しており、これによりポッドキャスト、ストリーミング、ラジオなどのオーディオコンテンツの消費動向を詳細に分析しています。また選挙の出口調査でも高い評価を受けており、信頼性の高いデータ提供で定評があります。
参照元:The Record: U.S. audio listening trends powered by Nielsen and Edison Research
ラジオ聴取が約70%とは、米国ではまだまだラジオが強いんだね。