第61回JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール、ラジオ部門グランプリはニッポン放送が受賞


令和5年度(2023年度)「第61回JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール」が開催され、ラジオ部門のグランプリにニッポン放送のラジオCMが選出されました。

第61回JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール、ラジオ部門グランプリはニッポン放送が受賞

引用元:公益財団法人日本アドバタイザーズ協会HP

今回、ニッポン放送は、目の不自由な人が安心して街を歩けるように「音の出る信号機」を設置するためのチャリティーキャンペーン「ラジオチャリティーミュージックソン」の CM でグランプリを受賞しました。CM は「白杖体験編」と題しており、目の不自由な方が使っている白杖を、リスナーが実際に使っているような感覚にさせるよう工夫されています。なおニッポン放送はこのCMで経済産業大臣賞も受賞しています。

実際のCM原稿(一部抜粋)

N:目の不自由な方が使っている白い杖、白杖。視覚障害のある人達は、白杖を使ってどのように歩いているのでしょうか? ラジオで少し体験してみましょう。可能であれば、目を閉じながら聞いてみてください。それでは、白杖を左右に振りながら歩いてみましょう。

SE:(白杖を左右に叩く)カン、カン、カン、カン

N:この音は、白杖で地面を確認する音。路面の状態や段差を確認することができます。

SE:(障害物にあたる)カン、カン、カーン!

このようにCMではSE(サウンドエフェクト)を効果的に用いて目の不自由な方々の世界を表現しています。

審査員のコメント

実際に審査員からは下記のようなコメントが寄せられたようです。

・このチャリティは知っていた。共感!

・音だけの特性が活かされているラジオ だからこそ表現できる広告。

・視聴覚障害者の目線を疑似体験できる。

・「音の出る信号機」を贈る活動を初め て知った。皆に知ってほしい。

・CMではあるんだけど、目を閉じて 聞き入ってしまいました。

ラジオだから表現できる世界がある

似たような審査員コメントがありましたが、確かに目が見えない人の世界を表現できるメディアは、ラジオのような音声メディアだけなのかもしれません。ラジオのチカラで目の不自由な人々への支援が広がっていけば喜ばしいと同時に、そんなラジオの可能性にもっと期待していきたいところです。

JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクールとは

JAA広告賞は、日本広告主協会(Japan Advertisers Association Inc.)が主催する広告コンクールです。特に、「消費者が選んだ広告コンクール」とは、一般消費者が直接投票で優れた広告を選ぶ部門を指します。このコンクールは、テレビCM、印刷広告、ウェブ広告など多岐にわたるメディアの中から、消費者の印象に残った優れた広告作品を表彰することを目的としています。消費者の声を直接反映することで、広告業界に新たな視点をもたらし、クリエイティビティの向上を図ることが特徴です。

参照元:【JAA】過去の入賞作品一覧


AMI(エイミー)

「ミュージックソン」の「ソン」が何なのかわからなかったんだけど、どうやら「マラソン」の「ソン」らしい…

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