神経学的に広告効果などを調査しているポルトガルの調査会社Mediaprobeが、AM/FMラジオ広告がテレビ広告よりも13%エンゲージメントが高いとする研究結果を発表しました。この研究では、AM/FMラジオの番組に対するリスナーの反応を皮膚反応などを用いて秒単位で測定し、ラジオ広告の効果を測定しています。
エンゲージメントが高くインパクトも大きいラジオ広告
この研究によって、視覚や動きを伴わないAM/FMラジオが、テレビ広告と比べて13%も高いエンゲージメントを示すことが明らかになりました。また、リスナーに与える感情的なインパクトもAM/FMラジオ広告はテレビ広告よりも12%大きいことが判明し、音声広告の効果の高さを窺わせる結果となっています。
広告効果の高い番組ジャンルやクリエイティブ手法も明らかに
Mediaprobeの調査では、ラジオ広告の効果が高まる番組ジャンルやクリエイティブの要素も明らかにされました。AM/FMラジオのニュースジャンルにおける広告は、リスナーの注意を引きつけるうえで効果的なコンテンツの一つであることがわかりました。また、ラジオ番組と広告の対比も重要な役割を果たすことがわかり、特に音楽やジングルを含む広告は、高い注目度とブランドの記憶を促進することが示されました。このほか、効果的なクリエイティブ手法として、女性の声を使用することや、広告内でブランド名を5回言及することが推奨されています。
さらなる活用が期待されるラジオ広告
今回のMediaprobeによる研究では、視覚メディアが支配的な時代においても、AM/FMラジオ広告が依然として強力な影響力を持っていることが示されました。今後のマーケティング戦略において、オーディオメディアの活用がさらに重要視される可能性が高まっています。
Mediaprobeとは
Mediaprobeは、神経学や感情の科学に基づき、メディアコンテンツや広告に対する視聴者の感情的な関与を自動的かつスケーラブルに追跡する初めてのソリューションを提供するポルトガルの調査会社です。ガルバニック皮膚反応(GSR)を活用して、視聴者がメディアコンテンツとどの程度関与しているか、そしてそれが広告にどのように影響するかの真の指標を提供します。
確かにラジオ広告って印象に残りやすいものが多いかも。