米国のデジタル音声広告企業A Million Ads(以下、AMA)が、ポッドキャストリスナーの広告に対する意識調査の結果を発表しました。ポッドキャスト聴取者の8割が、自身の興味や聴取習慣に基づいたパーソナライズド広告を希望していることが明らかになりました。
ポッドキャストの発見におけるソーシャルメディアの重要性
本調査は2024年1月に1000人以上のアメリカ人を対象にして実施され、ソーシャルメディアの利用とポッドキャストの発見との間に強い関連性があることが示されました。プラットフォーム別にみるとYouTubeが61%と最も多く、Facebookが46%、Instagramが43%と続きます。
リスナーはパーソナライズド広告に好意的
調査では、ポッドキャストリスナーの80%が「パーソナライズド広告を好む」と回答しました。「好む」と回答した対象者のうち約20%は、自分の興味や聴取習慣に直接マッチした、より高度なパーソナライズド広告を求めています。
広告のフォーマットでは、リスナーによって好みが分かれる結果となりました。
- 対象者のうち38%:ポッドキャスト内にインサートされた15〜30秒ほどの録音済みの広告を好む
- 対象者のうち31%:ホスト読み上げ型のホストリード広告を好む
- 対象者のうち31%:ブランデッドエピソードなど、ポッドキャスト内にシームレスに統合された広告を好む
広告配信のタイミングに関しては、対象者のうち42%がエピソード開始前のプレロール広告を支持する結果となりました。
パーソナライズド広告の重要性
調査では、リスナーとの関連性の高い広告が購買意欲につながっていることが示されています。一方で、同じ広告がずっと配信されることにより、リスナーの聴取体験を損ない企業イメージが悪化する可能性が示唆されました。
日本国内ではオトナルがポッドキャストの利用調査を実施
日本国内を対象としてポッドキャストの調査としては、オトナルが朝日新聞と共同で『ポッドキャスト国内利用実態調査』を実施しています。2024年3月には第4回となる『ポッドキャスト国内利用実態調査』を発表し、ポッドキャストをはじめとする24メディアの利用実態比較を交えた調査レポートを行っています。
『ポッドキャスト国内利用実態調査』の資料ダウンロードはこちらからどうぞ。
AMA(A Million Ads)とは
AMAは、2015年に設立されたニューヨークとロンドンに拠点を置くデジタル音声広告企業です。パーソナライズに焦点を当てた広告を特徴とし、ストリーミングやポッドキャスト、ラジオなどに広告を配信しています。
参照元:STUDY: 8 in 10 Podcast Listeners Want Personalization in Their Ads
ポッドキャストの音声広告って「会話の疑似体験」的なところがあるから、なおパーソナライズが有効なんだろね。