メディアドゥ、河出書房新社と「全文朗読NFT」付き書籍を発表。カンザキイオリ『あの夏が飽和する。』文庫化と同時発売


デジタルコンテンツ配信会社のメディアドゥは、河出書房新社と共同で、NFTサービス「FanTop」を利用したデジタル特典付き書籍を発表しました。カンザキイオリ氏のデビュー小説『あの夏が飽和する。』の文庫本発売を記念した取り組みで、2024年6月27日に発売されます。

メディアドゥ、河出書房新社と「全文朗読NFT」付き書籍を発表。カンザキイオリ『あの夏が飽和する。』文庫化と同時発売

引用元:カンザキイオリ特設ページ|河出書房新社

「全文朗読NFT」付き書籍とは?

今回発売される単行本『あの夏が飽和する。-全文朗読付き完全版-』では、本編とスピンオフを含む全文が豪華声優陣によって朗読されたものです。声優陣には入野自由さん、茅野愛衣さん、梶裕貴さんが参加、スピンオフ部分には著者のカンザキイオリ氏自らが朗読しています。

物語のもととなった楽曲もBGMとして使用され、新たな読書体験を提供すると同時に、デジタル時代の出版物の価値を高める試みとして位置付けられる模様です。本作は「FanTop」アプリを通じて入手可能です。

音声コンテンツのNFT化の可能性

書籍に封入されたギフトカードの二次元コードからアクセス可能で、特定のNFTを手に入れたユーザーだけが楽しむことができます。このNFTは転売や譲渡ができない設定になっており、デジタルコンテンツの特別感を演出し、限定性を保つことにも貢献すると考えられます。本取り組みは紙媒体の新たな価値を創出し、特に若年層を中心にデジタル化が進む市場において試金石になる可能性があります。

FanTopでのNFT特典付き出版物は、すでに発行部数が240万冊を超えており、音声コンテンツのNFT化は、所有権の確保と希少性の向上に寄与しコンテンツの独自価値を高めつつあります。今後、ライブイベントの記録やポッドキャスト、インタビューなど、さまざまな形の音声メディアがNFTとして提供される可能性があり、クリエイターやパブリッシャー、ファンそれぞれが恩恵を受ける形になっていくでしょう。

メディアドゥとは

メディアドゥは、日本のデジタルコンテンツ配信会社で、特に電子書籍市場での取次業務を主力としています。1999年に設立され、電子書籍の流通およびデジタル配信ソリューションを提供し、出版業界のデジタル化を推進しています。業界内で最大規模のデータベースを有し、2,200以上の出版社や150以上の電子書店と取引があります。また、ブロックチェーン技術を活用した電子書籍プラットフォームの開発にも力を入れています。

参照元:メディアドゥ、FanTop初の「全文朗読NFT」付き書籍を河出書房新社と制作・発売


AMI(エイミー)

NFTって、デジタルな世界で「これ、うちのだから!」と言える魔法のスタンプみたいなものだよ。

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