英国のテレビ局Channel 4は、2024年7月の英国総選挙に向けて、政治ポッドキャスト『The Rest is Politics』をテレビで放送すると発表しました。
選挙期間中に6回の特別エピソードの配信が計画されており、各エピソードは、Channel 4および同社のストリーミングサービス(All 4)を通じて視聴可能とのことです。
ポッドキャスト『The Rest is Politics』とは
『The Rest is Politics』は、政治的な議論を展開するポッドキャスト番組です。月間約70万人のリスナーに政治を分かりやすく、かつ深い解説や考察を提供していることで人気を集めています。Channel 4は、『The Rest is Politics』のポッドキャストメディアとしての影響力の大きさを期待し、英国総選挙の期間中にタッグを組むことで、様々な世代に対して選挙への興味・関心の喚起を目指しています。
ポッドキャストは政治との向き合い方を変えられるか?
英国での新しい展開は、「政治離れ」と呼ばれて久しい日本においても、参考になる可能性があります。日本のポッドキャスト利用者は10~20代が最も多く、続いて30代となっています¹。特に積極的な政治参加が求められる、いわゆる現役世代の若者たちにとって、ポッドキャストは有用なメディアなのかもしれません。
2024年は世界的にも「選挙イヤー」といわれ、日本でも東京都知事選挙などが控えています。「ポッドキャスト×政治」というカテゴリがどのように生み出されていくのか注目していきたいところです。
1:第4回ポッドキャスト国内利用実態調査(2024.3月)
Channel 4とは
Channel 4は英国の公共放送チャンネルで、1982年に放送を開始しました。このチャンネルは独立した制作会社によって制作された番組を特色としており、若者向けの革新的で実験的なコンテンツを提供することで知られています。Channel 4はニュースやドキュメンタリー、ドラマ、コメディなど多岐にわたるジャンルの番組を放送しており、社会的な問題や多様性に焦点を当てた番組作りで評価されています。また、映画の製作や配信にも積極的で、英国のテレビ業界において独特の地位を占めています。
政治ポッドキャストがテレビで放送されるって、冷静に考えるとすごくない?