音声ストリーミングサービスのSpotifyは先月21日、米国のユーザー向けに新たなサブスクリプションプランを発表しました。Spotifyは6月初めに有料プランの値上げを発表したばかりで、今回はそれに続く料金の変更となります。
新しいプランの詳細
今回新たに発表されたプランのこれまでとの変更点は、従来の「プレミアム」プランが「プレミアム個人」プランと「ベーシック」プランに分けられた点です。
これまでの月額11.99ドルで提供されていた「プレミアム」プランは、広告なしで無制限スキップ可で、毎月15時間のオーディオブックが利用可能でした。今回の変更によって、従来までの条件は新たな「プレミアム個人」プランに引き継がれます。
一方「ベーシック」プランは毎月15時間のオーディオブック利用枠がなくなり、代わりに月額10.99ドルとなります。今回の変更は、オーディオブックは利用しないにも関わらず、値上げされてしまったというユーザーへの救済策ともいえます。
実質的な値上げであることは変わらず
米国でのSpotifyは、2023年にもプレミアムプランの値上げを実施しており、その際は9.99ドルから10.99ドルへ値上げされました。今回発表された新プランはダウングレード(オーディオブックの利用制限)によって、一部ユーザーに値下げを提案していますが、昨年の料金からは値上げされたことには変わりありません。
値上げが続いているSpotifyは、大手ストリーミングサービスの中で未だにロスレスオーディオに対応していません。音楽ファンを中心に値上げへの不満の声が止まない中で、どのようにSpotifyがユーザー満足度を高める施策を講じていくか注目です。
Spotifyとは
Spotifyは2008年にサービス開始したスウェーデン発の音楽ストリーミングサービスです。ユーザーには数千万曲をオンデマンドで聴く機会を提供し、無料プランでは広告が含まれ、有料のプレミアムプランでは広告なしで高音質の楽曲を楽しむことができます。ポッドキャストやオーディオブックのコンテンツも充実しており、パーソナライズされたプレイリストや音楽発見の機能を通じて、世界中のユーザーに新しい音楽体験を提供しています。
参照元:More Choice for U.S. Subscribers
いらん機能がついて値上げされたらムカつくよな。