調査会社エジソンリサーチが、7年前と現在を比較してポッドキャストがラジオに取って代わるか分析する記事を公開しました。
7年間でポッドキャストのシェアが急拡大
エジソンリサーチが発表しているレポート「Share of Ear」によると、2017年には米国の音声消費のうちラジオが占める割合は66%、ポッドキャストが13%とラジオが圧倒的なシェアを誇っていました。
しかし、2024年には音声消費のうちラジオが占める割合は43%に減少し、ポッドキャストが36%に上昇してラジオに肉薄しています。この7年間で、53ポイントあったラジオとポッドキャストの差は7ポイントにまで狭まっています。このことから、エジソンリサーチはあと数年以内にポッドキャストがラジオのシェアを上回ることはほぼ間違いないと分析しています。
もう1つ注目すべき点として挙げられているのが世代別のシェアです。米国では、ラジオがポッドキャストのシェアを上回っているのは65歳以上のみであり、13歳から64歳までは既にポッドキャストがラジオのシェアを上回っています。
世界規模でポッドキャストが急成長
同じエジソンリサーチの調査によると、比較的ポッドキャストの聴取率が低かった高齢者層の間でも、2023年と比べ聴取率が6%上昇するなどポッドキャストの利用が拡大しています。
米国をはじめ世界各国でもポッドキャストの利用が拡大しており、特にアジア太平洋地域で顕著な成長が見られます。米国に限らず、世界規模でポッドキャストがラジオのシェアを上回るのも遠くないかもしれません。
エジソンリサーチとは
エジソンリサーチ(Edison Research)は、市場調査と世論調査の分野で国際的に活動する企業です。特に、音声領域におけるリスナーの行動や嗜好に関する研究で知られています。
参照元:Podcasting: The New Talk Radio?
ポッドキャストを「インターネットラジオ」と説明していたのも今は昔。