米国のポッドキャスト配信大手Acastは、シンガポールのデジタルメディア企業であるInitium Mediaとの戦略的提携を発表しました。
中国語圏でAcastの存在感を強化
Initium Mediaは、アジア太平洋や北米、欧州に広がる中国語圏コミュニティに強い影響力を持つ企業です。9年にわたるデジタルメディア運営を通じて21,000人以上の有料購読者と週10万人を超えるユニークユーザーを抱えています。
AcastはInitium Mediaと提携することにより、中国語圏のポッドキャスト市場での販促強化につなげたい意向です。
Acast、Initium Mediaそれぞれにとってメリットのある提携
Acastの国際部門MDであるメーガン・デイビス氏は、「この提携はAcastのグローバル拡大戦略に合致し、新たなクライアントやリスナーの開拓が可能になる」と述べています。また、Initium Mediaのディレクターを務める楊怡氏は、「Acastとの提携により、中国語圏のポッドキャスト市場で新たな収益化を模索できるだろう」と期待感を抱いています。
なお、日本ではデジタル音声広告事業を展開するオトナルがAcastとの提携を発表しており、今後もアジア各国への進出を進めていくことが予想されます。
Acastとは
Acastは、世界最大級の独立系ポッドキャスト配信プラットフォームで、2014年にスウェーデンで設立されました。ポッドキャスト制作者や広告主に向けて、番組の配信、収益化、成長支援を行うサービスを提供しています。多様なポッドキャスト作品をグローバルに展開し、クリエイターとリスナーをつなげる役割を担っています。広告技術や収益化モデルに強みを持ち、幅広いマーケットでの拡大を進めています。音声コンテンツの多様化に貢献する企業として注目されています。
参照元:Acast Partners with Initium Media to Expand Reach in Chinese-speaking Markets
中国語話者の数を考えれば、中国語圏の市場はとてつもないポテンシャルがあるよね。