Google関連のニュースに特化するウェブメディア「9TO5Google」によると、GoogleはPixel、Nest、Fitbitのそれぞれのハードウェアを統括していたデバイスおよびサービスチームを再編し、いち部門が全てのハードウェアを統括する組織体制に変更する方針を発表したということです。
かつてはそれぞれの部門が独立したチームとして機能していましたが、新たな機能別の組織体制に切り替え、Pixel、Nest、Fitbit全体のハードウェアの開発を統括する単一のチームが創設されるとともに、多数の人員削減を行うことが発表されました。
Fitbitの共同創設者であるJames Park氏とEric Friedman氏が退職
具体的な変更の影響や方向性については不透明ですが、Pixelスマートフォンチームは現状維持されるということです。一方で、Fitbitの共同創設者であるJames Park氏とEric Friedman氏、およびその他のFitbitリーダーがGoogleを退職することが明らかになりました。James Park氏は2021年1月にFitbitの副社長兼ゼネラルマネージャーとしてGoogleに残留していましたが、この一連の動きの中で退職することとなりました。
ハードウェアチームで数百人規模の解雇が見込まれる
この組織再編に伴い、Googleは数百人の従業員を解雇する予定ですが、これは主にファーストパーティの拡張現実ハードウェアチームに影響が及ぶ見込みです。GoogleはARハードウェアにおいてはOEMパートナーシップモデルに移行し、従業員は他の職種に応募する機会が提供されるとしています。
その他様々な部門において数百人規模の人員削減を発表
Googleは、Googleアシスタントチームと知識・情報製品チームからも「数百人」の従業員を削減する方針を発表しています。この再編の目的は、AIを駆使したAssistant with Bardが「音声を超えて理解し、ユーザーに適応し、新しい方法で個人的なタスクを処理できる」ようになることだということです。
人員削減の波はエンジニアリング部門へも
ニューヨーク・タイムズはさらに、グーグルの中核エンジニアリング部門の「数百人」の従業員も今回の変更の影響を受け、各自が「地位を剥奪される」と告げられたと報じています。これにより、Googleは技術開発の中心となるエンジニアリング部門においても変革を進める方針を示しています。
今後の組織再編に注目が集まる
Googleが2023年1月に1万2000人の従業員をレイオフする計画を発表してから、ほぼ1年後に起こった今回の様々な部門に対する人員削減。この一連の動きは、Google全体での効率改善と技術の進化に焦点を当てる一環のものであると見られています。
Fitbitとは
Fitbitは、ウェアラブルデバイスおよびアプリのブランドで、ユーザーの健康とフィットネスを追跡するものです。Googleは2021年にFitbitを買収し、Fitbitの技術をGoogleのエコシステムに統合することにより、歩数、心拍数、睡眠データなどを計測し、ユーザーにパーソナライズされた健康情報を提供しています。
参照/引用元:Google reorganizing Pixel hardware: Fitbit’s James Park leaving, layoffs hit AR team
組織のスリム化...?スマートスピーカーの事業はやめないでね。