米国の大手ラジオ放送会社Cumulus Mediaは調査会社Signal Hill Insightsと共同で、ポッドキャストの複数人での聴取に関する調査を発表しました。
Cumulus Mediaは調査の中で、ポッドキャストでは家族や友人など複数人での聴取が従来の調査では想定されておらず、これによってポッドキャストの消費が過小評価されていると指摘しています。
従来の調査では複数人での聴取が想定されず
Cumulus Mediaは、テレビの視聴者数の推計を行う際には1つのテレビにつき1.3人、Amazon Prime VideoとDisney+では1つのアカウントにつきそれぞれ1.5人と1.8人の視聴者が推計されている一方で、ポッドキャストでは複数人による聴取が想定されておらず、ポッドキャストの消費が過小評価されていると指摘しています。
エジソンリサーチの「Share of Ear」ではポッドキャスト聴取者のうち11%がスマートスピーカーで、6%がコネクテッドTV(スマートテレビ)でポッドキャストを聴取しているほか、ポッドキャスト聴取シーンでは17%が車内で聴取しており、いずれも家族や友人など他の人が一緒にポッドキャストを聴取している可能性が示唆されています。
これを受け、Cumulus MediaとSignal Hill Insightsはポッドキャストの複数人での聴取に関する調査を実施しました。
ポッドキャスト聴取者の4割が複数人での聴取経験あり
調査の結果、ポッドキャスト聴取者の42%が家族や友人、子どもなど複数人で一緒にポッドキャストを聴取したことがあり、14%が頻繁に複数人で聴取していると回答しています。
子どもがいるポッドキャスト聴取者の36%が子どもとの聴取経験あり
子どもがいるポッドキャスト聴取者のうち36%が自身の子どもと一緒にポッドキャストを聴取したことがあると回答し、12%は頻繁に自身の子どもと一緒にポッドキャストを聴取していると回答しています。
複数人での聴取はキッズやフィクションジャンルで高い傾向
ポッドキャストのジャンル別の調査では、キッズやフィクションといったジャンルで複数人での聴取の割合が高いことが示されています。
複数人での聴取は今後も増加か
今回の調査では、4割以上のポッドキャスト聴取者が複数人での聴取経験があり、特に子どもがいる聴取者が子どもと一緒に聴取している傾向が強いことが示されました。Cumulus Mediaによる別の調査では、スマートスピーカーでのポッドキャスト聴取率は年々拡大していることが示されており、複数人での聴取は今後も増加していくことが考えられます。
Cumulus Mediaとは
Cumulus Mediaは、米国に拠点を置く大手の放送会社です。ラジオ放送を中心に事業展開しており、ニュース、音楽、スポーツ、トーク番組などの多岐にわたるコンテンツを提供しています。地域社会から全国規模まで様々な放送局を所有・運営しており、全米でトップクラスの放送会社のひとつとして知られています。
知り合いが旦那さんの影響で、ポッドキャストを聴くようになったって言ってた。旦那さんがリビングとかでRebuild.fmとか流してるんだって。