調査会社エジソンリサーチが分析した調査で、米国の若年層は「音楽以外」の聴取時間が増えていることが明らかになりました。
34歳以下の世代は、「音楽以外」の聴取時間が顕著に増えている
この記事は、米国における「話し言葉」のコンテンツに着目したものです。ラジオやポッドキャスト、オーディオブックなど、音楽ではなく人々の話し声が主体となるコンテンツが該当します。
下のグラフは1日の音声コンテンツの聴取時間のうち、「話し言葉」のコンテンツが占める割合を世代別に示したものです。「話し言葉」のコンテンツの聴取時間は10年前と比べて全ての世代で増加しており、特に13歳~34歳では11%から23%と2倍以上になっています。10年前は「話し言葉」のコンテンツは35歳以上の世代でより長く消費されており、34歳以下とは大きな差がありましたが、10年経ち、その差が縮まっていることが分かります。
若年層のポッドキャスト人気が影響
こうした結果になった要因を、エジソンリサーチはポッドキャストにあると分析しています。ポッドキャストは特に若年層の間で人気が高く、そうしたポッドキャスト人気が今回の結果に反映されたとしています。
米国に限らず世界的にポッドキャストは若年層に支持されており、オーストラリアでは18歳以上40歳未満の65%がポッドキャストを利用しています。また、日本でも15歳以上20歳未満の約33%がポッドキャストを利用していると調査で明らかになっています。若年層でのポッドキャスト人気は未だ拡大を続けており、今後も「話し言葉」のコンテンツの聴取時間が拡大していくことが予測されます。
エジソンリサーチとは
エジソンリサーチ(Edison Research)は、市場調査と世論調査の分野で国際的に活動する企業です。特に、音声領域におけるリスナーの行動や嗜好に関する研究で知られています。
参照元:Dramatic Increase in Spoken Word Listening Among Age 13-34
よく言われる「若者の音楽離れ」ってヤツ、ポッドキャストに流入してる層も多そう。