米国のポッドキャスト配信大手のAcastが、2024年のポッドキャストを振り返った5つのキートレンドを発表しました。
キートレンドの内容は?
1. リスナーのロイヤリティが音声を超えて拡大
2024年はポッドキャストへのロイヤリティが高まった年でした。2024年に行われた調査では、75%のリスナーがポッドキャストのホストが好むブランドや商品を買いたいと回答し、72%のリスナーがポッドキャストをきっかけに接触した広告によって商品を購入したいと回答しています。
2. リスナーはソーシャルメディアで新番組を発見
リスナーは新番組を探すとき、かつてはポッドキャスト聴取アプリを用いていましたが、2024年はソーシャルメディアを用いる割合が増加しました。
Acastの調査では、TikTokやInstagramでポッドキャストを探す人の割合が増加しており、特にYouTubeやReddit(掲示板)を用いる割合が顕著に増加しています。
3. リスナーはAIの利用に寛容
2024年もAIがこれまで以上に進歩を遂げました。未だにAI利用の是非については議論がありますが、ポッドキャストのリスナーは番組制作においてAIが使われることに対して寛容な態度を示していることが調査で明らかになりました。
4. ポッドキャストの重要度が上昇
2024年の米国大統領選挙では、ポッドキャストが選挙結果に大きな影響を与えました。ポッドキャストは政治だけでなく、日常生活のなかでも重要度を増しており、51%のリスナーがポッドキャストによって自身の考えを改めたと述べています。
5. ポッドキャスト広告のクオリティが向上
Acastが行った調査では、リスナーの約60%がポッドキャスト広告は自分の関心に合っていると述べ、同様にポッドキャスト広告の品質も向上していると回答しています。ポッドキャスト広告へのエンゲージも増加していることが明らかになっています。
Acastとは
Acastは、世界最大級の独立系ポッドキャスト配信プラットフォームで、2014年にスウェーデンで設立されました。ポッドキャスト制作者や広告主に向けて、番組の配信、収益化、成長支援を行うサービスを提供しています。多様なポッドキャスト作品をグローバルに展開し、クリエイターとリスナーをつなげる役割を担っています。広告技術や収益化モデルに強みを持ち、幅広いマーケットでの拡大を進めています。音声コンテンツの多様化に貢献する企業として注目されています。
参照元:5 Key Podcasting Trends of 2024
全部「アメリカの話」ということには注意が必要。