YouTubeへのポッドキャスト連携のサービスを提供しているHeadlinerが、ポッドキャスターたちがAIをどのように活用しているかについてのアンケートを実施し、その結果を発表しました。この調査結果をもとに、ポッドキャスターがAIをどのように活用し、またどのように感じているかを紹介していきます。
ポッドキャスターの利用しているAIツールや用途
調査は、Headlinerのサービスを利用しているメンバーに対して実施されており、初心者からベテランまで様々なポッドキャスターを含む248件の回答があったとのことです。
回答者のうち、66%のポッドキャスターがAIを使用しており、その中でも主要なツールはHeadliner(33%)、ChatGPT(30%)、Canva(23%)であることが明らかになりました。AIの主なユースケースは画像生成(24%)、ソーシャルメディアヘルプ(17%)、文字起こし(16%)、コピーライティング(11%)、メタデータ(10%)、オーディオグラム(10%)でした。
AI活用のメリット
時間の節約と生産性向上
メリットについての183件の回答からポッドキャスターたちがAIを好む理由の中で最も多かったのは、AIが時間を節約し生産性を向上させる点です。32%のポッドキャスターがAIによって仕事量が50%削減され、生産性が向上したと回答しています。
クリエイティブプロセスの向上
AIはポッドキャスターのクリエイティブプロセスを飛躍的に向上させており、特にAI がアイデアを生み出し、ポッドキャスト公開時のテキストライティングの手間を削減するなどポッドキャスターが得意ではないタスクを実行するのに役立っています。
AI活用のデメリット
信頼できない部分もある
20%のポッドキャスターがAIを「信頼できない」と評価しました。AIの出力が、人間らしいニュアンスを欠いていると感じるという声も多数集まっています。
使いづらさに課題が残る
8%の人が使いづらいと回答しており、まだまだ全てのツールが使いやすいものであるとは言い切れない状況です。特にプロンプトエンジニアリングにおいて適切なアウトプットを得るために工夫が必要であるとの指摘もあります。利用するメリットが高まっている中、利便性の向上にも期待が寄せられています。
クリエイティブはAIと共創する時代に
AIはポッドキャスターにとって非常に有益であり、メリットがデメリットを上回っている状況であるといえます。ポッドキャスターたちはAIが人間の創造性をサポートし、共に新たなクリエイティブを形作ることができる存在であると考えており、今後もAIの進化に注目が集まりそうです。
Headlinerとは
Headlinerは、ポッドキャスト音声を動画に変換することができるオンラインプラットフォームです。ユーザーはポッドキャストのハイライトを選択し、テキストや画像を追加して簡単に動画を生成することができます。これにより、ソーシャルメディアでの共有や視聴者の引き寄せをサポートし、ポッドキャストクリエイターが多様なメディアプラットフォームでより幅広い層にアピールするために役立てられています。
引用/参照元:Podcasting AI: Podcasters Tell All
AIって、自分の苦手な部分を補完してくれるパートナーになっていくのかもね。