AIおよび自然言語処理(NLP:Natural Language Processing)技術を活用した音声コンテンツ解析を手掛ける米国企業Auddiaと、ポッドキャスト業界に特化したマーケティングと分析を行う米国企業Sounds Profitableが提携を発表しました。この提携は、ポッドキャスト制作者とリスナー双方にメリットをもたらすと期待されています。
SaaSプラットフォームを通じた新技術の展開
Auddiaは、同社の技術を用いてポッドキャストエピソード内のセグメントまたは「チャプター」を識別できる新技術を開発しました。たとえば、同機能をもちいて広告休憩などの区切りが事前に特定されている場合、リスナーはエピソード内をより手軽に広告を回避できる箇所までスキップができるようになります。
このテクノロジーは、提携するポッドキャストの「faidr」のモバイル アプリに追加されますが、サードパーティのポッドキャストアプリ開発者や、広告の監視、検出、レポートを行う分析プラットフォームなどにも提供ができるということです。
この技術をSaaS(Software as a Service)プラットフォームとして提供することで、ポッドキャスト制作者やアプリ開発者は、リスナーが広告をスキップしたり、興味のあるセクションに直接ジャンプしたりする機能を簡単に提供できるようになります。リスナーに利便性の高い聴取体験を提供することで、制作者は新しい収益化の機会を得られるとみられています。
ポッドキャストの収益性や利便性に変化
今回の提携によって、広告主はリスナーの聴取傾向や好みを詳細に分析することできるようになり、より効果的にターゲットを絞った広告配信が可能になります。コンテンツをカスタマイズできることで、ポッドキャスト番組に対するリスナーのエンゲージメントを高める効果も期待されています。
Sounds Profitableとは
Sounds Profitableは、ポッドキャスト業界に特化したマーケティングと分析を行う米国企業です。業界動向や技術・トレンド、マーケティング戦略に関する最新情報と洞察を提供し、ポッドキャストクリエイターと広告主が効果的に聴衆にリーチし、収益を最大化する方法についてコンサルティングを行っています。また教育資源、調査レポート、ニュースレター、イベントを通じて、業界の知識共有とネットワーキングの促進も手掛けています。
ポッドキャストも「聴きたいところだけを聴く」みたいな感じになるのかな。導入するポッドキャストアプリ企業がどれくらいいるのか...。