エンターテイメント業界に特化した市場調査会社Hub Entertainment Researchは、音声コンテンツとテレビや動画サービスの関連性についてまとめた調査レポート「Can You Hear Me Now?」を公開しました。
米国の消費者2,501人を対象に実施されたこの調査では、ポッドキャストがテレビ番組やストリーミング動画サービスにとって有益なマーケティングツールになる可能性が示されています。
お気に入りのポッドキャストがテレビ視聴につながる
調査によると、ポッドキャストのリスナーの半数(50%)は、「お気に入りのポッドキャストをベースにした新しいテレビ番組に興味を持つ」と回答しました。また、約半数(47%)は「過去にポッドキャストが新しいテレビ番組を見つけるのに役立った」と回答しています。
3人に1人はテレビ関連のポッドキャストを聴取
テレビ関連のポッドキャストは、人口に占めるかなりリスナーに聴かれています。テレビ番組公式の関連ポッドキャストや、ファン制作のテレビ番組に関するポッドキャスト、テレビ番組の俳優や制作チームが出演するポッドキャストなどを聞いている人の割合は、16歳から74歳までの3人に1人の割合(32%)です。また16歳から34歳の若年層では、その割合が半数(50%)に上ります。
ポッドキャストとテレビとの高い相乗効果
あくまで米国の調査ではありますが、ポッドキャストがテレビ番組との間で高い相乗効果を生み出しているといえるでしょう。例えば、番組に関連する特別なエピソードやインタビューをポッドキャストで配信することで、番組への興味を深め、番組のコンテンツに対する視聴者の理解を深めることができます。また、ポッドキャストは番組の裏話やメイキング、俳優や制作者へのインタビューなど、追加的なコンテンツを提供することも可能です。
このように、ターゲットとする視聴者層の嗜好や興味を深く理解し、ポッドキャストの内容を番組と連携させ、効果的なプロモーション戦略を立てることで、より効果的にポッドキャストとテレビ番組の間の相乗効果を活用できるようになるといえそうです。
Hub Entertainment Researchとは
Hub Entertainment Researchは、エンターテイメント業界に特化した市場調査会社です。彼らは、消費者のメディア利用習慣、コンテンツの視聴方法、デジタルプラットフォームの使用などに関する洞察を提供しています。特に、ストリーミングサービス、テレビ番組、映画、その他のデジタルメディアコンテンツに関する消費者の行動や傾向を分析し、業界関係者に有益な情報を提供していることで知られています。
参照元:New Research from Hub: Podcasts Can Pay Off for Telecasts
日本でもテレビと連動したものも今後増えてくるのかな。アニメをテーマにしたものは見かけるけど。