米RABの発表で、ラジオ業界のデジタル領域での収益増とシェア拡大が明らかに


米国のRadio Advertising Bureau (RAB)の発表によれば、米国のラジオ業界のデジタル事業の収益は2023年に、6.8%増加して19億ドルに達しました。この増加は、他の地方メディアを抑えてシェアを拡大した結果です。さらにレポートによると、2024年にはさらに成長が予想され、デジタル事業の収益が20億ドルを超える可能性が高いとのことです。これは、ラジオの収益の約20%がデジタル事業の領域から生まれることを意味しています。

RABの発表で、ラジオ業界のデジタル事業の収益増とシェア拡大が明らかに。

成長を続ける米国ラジオ業界

米国ラジオ業界は、ローカルメディアの中でも特にデジタル領域での収益獲得に成功しており、競合メディアとの差を拡大しています。2020年以降、デジタル領域での売り上げ増加により、ラジオ業界全体の収益は年間で6.4%成長しています。またレポートでは、2023年にラジオ広告を出稿した広告主の70%が、今年も新しいラジオのデジタルサービスの利用を検討していると報告されています。こうした動きは市場の需要を反映しているといえます。

さらなる成長に向けて

デジタル領域の成長によって着実に成長しているラジオ業界ですが、広告主がラジオ局からデジタル広告を購入する割合は5割以下にとどまっている模様です。ラジオ業界はこれを成長機会と捉え、この市場状況を最大限に活用するため、多くの放送局においてデジタル領域専門の営業担当者を増やす目論見があるようです。

ラジオ業界の今後の動きに注目

米国ラジオ業界は、デジタル化の進展とともに、2024年以降も成長を遂げる見込みです。特に、未開拓のデジタル広告市場への進出やデジタル専門の営業力の強化を通じて、より多くのリスナーや広告主を引き付けることが期待されています。ラジオがいかにメディア業界内での競争力を維持し、いかなる成長や進化を見せるかに注目していきたいところです。

Radio Advertising Bureau (RAB)とは

Radio Advertising Bureau (RAB)は、ラジオ放送に関連する企業や個人を支援する米国の非営利団体です。その主な目的は、ラジオ広告の効果を研究し、その情報を広告主や放送局に提供することにより、ラジオメディアの販売と利用を促進することです。RABは、教育プログラム、業界の研究、マーケティング支援、イベントの開催などを通じて、業界の成長をサポートしています。

参照元:adio's Aggressive Growth in 2023 Stole Digital Share Poised for Greater Growth in 2024


AMI(エイミー)

日本のラジオ局由来のサービスでもradikoやAudeeなど、デジタルの取り組みがたくさんあるよね。

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