[科学で考えるソニックマーケティング]第6回:お肉の特売日の歌は覚えたけれど・・


※本記事は、タクト株式会社のnote「ソニック・アーキテクト(音の総合建築家) ー タクト株式会社」からの転載記事です。

[科学で考えるソニックマーケティング]第6回:お肉の特売日の歌は覚えたけれど・・

さて、ここまで音の有効活用の事例として「小売店ではBGMのテンポが遅い方がお客様の歩くスピードも遅くなり、いろいろな商品をご覧になるため、お店での滞在時間が長くなり結果として売り上げがあがる。32%上昇した事例もある。」ということをお伝えしました。

では、いつもどんな時でも、場所もかまわず、どんなお店でも業態も構わず・・・すべての店舗でゆっくりしたBGMを流していれば良いのでしょうか?

答えは「いいえ。」です。

お店のテーマ曲をBGMとして活用するとき

筆者は(これってノイズになってしまってかえって逆効果じゃないのかなあ・・。)といつも思うことがあるのですが、特定の日にスーパーマーケットに行くと、「♪毎月第〇土曜日はお肉の特売日」であることをメロディ化して店中で繰り返し繰り返し流していたり、チェーン店の大型小売店舗などに行くと、とにかく、館内どこのフロアを歩いてもお店のテーマ曲が繰り返し繰り返し流れているわけです。

もちろん、覚えます。覚えますよ。覚えました。今だって歌えと言われれば、歌えます。というか、歌えと言われなくても自分自ら率先して口ずさんでるくらいです。

では、実際筆者がその当該お肉の特売日にお肉を買ったかと言えば買ってませんし、お店のテーマ曲を聞き続けても、BGN(Back Ground Noise)のレベルが高すぎ、その騒音からいち早く逃れたいため、自分の欲しい商品がおいてある場所を店員さんに早々にお聞きし、お店の滞在時間を最小限にし、最低限必要なものだけを買って足早に店を去るわけです。

・・・これ・・って・・、、逆効果では・・・・?

お客様にどうあって欲しいかを改めて考える

いえ、ディスっているわけではありません。

でも、お店の方は筆者にお肉の特売日の歌を覚えさせることが本来の本当の目的ではないはずで、お肉を買わせんとあかんのではないか・・・ と思うのです。

ソニック・アーキテクトとともに、店舗の音の環境やBGMを科学的に総合的に見直し、再構築してみませんか?

そうすることで、お客様の滞在時間が長くなり、売り上げアップに貢献できます。次回からの投稿では具体的に、スーパーマーケットの音の環境づくりについてご紹介して参ります。

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本記事はタクト株式会社のnoteからの転載記事です。
「ソニック・アーキテクト(音の総合建築家) ー タクト株式会社」から全ての記事を読むことができます。



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タクト株式会社 代表取締役社長であり、音楽芸術博士であるミテイラー千穂氏の著書『サウンドパワー わたしたちは、いつのまにか「音」に誘導されている!?』では、「音」と私たちの生活の様々な繋がりや、ビジネスをアップデートするための「サウンド」の重要性などが語られています。

マクドナルドのソニック・ブランディング「i'm lovin' it」から低周波音による健康被害、音による味覚の変化まで、日常のあらゆる場面で音が私たちに与える影響などを具体例を交えて紹介されています。


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