アフリカ系アメリカ人は、米国のポッドキャスト市場で重要な役割を果たしていることが最近のSignal Hill Insightsの調査で明らかになりました。
2022年から2024年までに行われた調査データによれば、アフリカ系アメリカ人は平均よりもポッドキャストを月に一度以上聴く傾向が高く、毎年その数は増加している模様です。実際にリスナーの46%が過去1年以内にポッドキャストを聴き始めています。この増加は特に女性の間で顕著で、51%がこの1年で新たにポッドキャストを聴き始めました。
アフリカ系アメリカ人のコンテンツ嗜好
アフリカ系アメリカ人のリスナーは、同じアフリカ系のホストのポッドキャストを好んでいることがわかりました。ジャンルはスポーツ、音楽、宗教、スピリチュアルなどが好まれています。他方、ビジネスや教育のジャンルの番組も人気で、起業家精神の高い18歳から34歳の層でその傾向が強く見られるとのことです。
ポッドキャストというメディアのコミュニティ性
今回は米国におけるアフリカ系アメリカ人のポッドキャスト市場のレポートについて紹介しました。ポッドキャストはラジオとは異なり、自らコンテンツを自己選択して聴くメディアです。つまりポッドキャストは同じ人種や属性を持つリスナーの属するコミュニティが形成されやすいメディアだといえます。
Signal Hill Insightsとは
Signal Hill Insightsは、カナダに本拠を置く調査・分析会社で、主にメディアと広告業界向けの市場調査を提供しています。彼らはポッドキャスト、ラジオ、デジタルメディアなどの消費者行動やトレンドを分析し、クライアントに対してインサイトを提供します。Signal Hill Insightsは、リスナーの動向を把握するためのカスタマイズされた調査や、データ分析を活用して、広告キャンペーンの効果を最大化するための戦略を策定する支援を行っています。特にポッドキャスト市場における豊富な知識と経験が特徴です。
参照元:The Listening and Consumer Habits of the Black Podcast Audience
ポッドキャストはアイデンティティでつながるメディアなのかもね。