インターネット広告の業界団体Interactive Advertising Bureau(IAB)のオーストラリア支部が、2024年におけるインターネット広告に関するレポートを公開しました。
ポッドキャスト広告が前年比26%成長
2024年はパリオリンピックの影響を受け、音声広告や動画広告、ディスプレイ広告などの分野で堅実な成長が見られました。
音声広告への支出は前年比16.2%増の7,900万ドルに上り、なかでもデジタル音声広告が大きく成長しました。ポッドキャスト広告への支出は前年比26.5%増となり、音声広告全体に占めるシェアが40%にまで拡大しました。
また、動画広告は前年比19.5%増の11億5,000万ドル、ディスプレイ広告は前年比2.5%増の5億ドルとなっています。
こうした堅実な成長について、IABオーストラリアのCEOは、オリンピックのような視聴者のエンゲージメントを高めるイベントは広告費にも大きな影響を与え、特にパリオリンピックが行われた9月に動画広告が大きく成長したと述べています。
産業別の支出としては、小売や金融、エンターテインメント、旅行などが軒並み増加しています。一方で、自動車産業は前年よりも支出が減少しています。
IABとは
IAB(Interactive Advertising Bureau)は、インターネット広告業界の発展をサポートする非営利の業界団体です。広告基準の開発、業界のリサーチ、教育プログラムの提供を通じて、デジタル広告の効果を最大化し、産業の透明性と成長を促進しています。また、プライバシー、広告技術のイノベーション、広告配信の効率化など、多岐にわたる問題に取り組んでおり、その活動は広告業界において重要な役割を担っています。
ロサンゼルス五輪開催時の2028年はどうなるかな〜。