6日、Spotifyは2023年第4四半期の業績を発表しました。発表によれば同社は予想を上回る成長を遂げており、今後の成長への足掛かりになっているようです。
アクティブユーザーとサブスク会員の顕著な増加
Spotifyは2023年第4四半期において顕著な成長を遂げています。月間アクティブユーザーは前年比で23%増加の6億200万人に達しており、これは予想を100万人上回る結果とのことです。サービス加入者数も前年比15%増の2億3600万人となり、年間でみると過去最高の増加数3100万人を記録しています。
収益性も大きく向上
総収入は前年比16%増の37億ユーロに上り、総利益率は26.7%を達成しているとのことです。営業損失は予測よりも改善された7500万ユーロで、一時的な費用を除くと、調整後の営業利益は6800万ユーロとなっています。同社は持続可能な成長と収益性に向けての勢いを保っているとしています。
2023年におけるSpotifyの様々な取り組み
クリエイターとファンを繋ぐ取り組みを強化
2023年は、クリエイターとファンのエンゲージメントを高めるため、様々な取り組みを実施しています。
まず、Spotify初となる、パーソナライズされたアプリ内マーチハブを追加し、リスナーが聴取中のアーティストのグッズをおすすめする機能を搭載しました。また、ポッドキャストクリエイターにとって重要な洞察を提供する「Fan Study」の2023年版も公開されました。
ユーザー体験のさらなる向上を目指す
Spotifyは2023年で第9回目となる「Wrapped」キャンペーンを170の市場に向けて開始、2億2500万人以上の月間アクティブユーザーがコンテンツに参加しました。これは、前年同期比40%を超えており、世界的にユーザー数の増加が見られました。
さらに、Spotifyは米国においてプレミアムサービスの魅力を高めるため、20万以上のオーディオブックを追加しました。
こうした取り組みによってSpotifyはさらなる成長を目指しており、音声ストリーミングサービスのリーダーとして、市場をけん引していくことが期待されています。
Wrappedとは
Wrappedは、Spotifyが毎年行う年末恒例のイベントで、ユーザーのその年の音楽聴取傾向やお気に入りのアーティスト、曲、ジャンルなどを振り返ることができるものです。このキャンペーンは個々のリスニングデータに基づいたパーソナライズされた統計やプレイリストを提供し、ユーザーに一年間の音楽の旅を再体験させるものとなっています。
参照元:Spotify Reports Fourth Quarter 2023 Earnings
Wrappedって、音楽と一緒に一年の記憶が甦ってくるからエモいよね。